コラム

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2022.08.23

バイアグラ・レビトラ・シアリスと胃炎

バイアグラ・レビトラ・シアリスと薬剤性胃炎

ED(勃起不全)治療薬であるバイアグラ・レビトラ・シアリスの副作用として胃炎があります。胃炎の発生頻度は低いものの、消化器に持病がある方はED治療薬の使用で持病の症状を悪化させてしまう可能性がありますので注意が必要です。

胃炎は定義的には不確定な部分もありますが、一般的には何らかの原因で胃粘膜に発生する発赤や浮腫生の障害とされています。また、胃炎は急性胃炎と慢性胃炎に分けられます。急性胃炎はアルコールや薬剤(ロキソニンなどのNSAIDS系の鎮痛剤、ステロイド、鉄剤、アルコール、抗血小板薬、抗がん剤など)、ストレス、ピロリ菌などが誘引となって発症します。

急性胃炎のうち約30%は薬剤性といわれており、薬剤性胃炎でもっとも多いのは非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDS)を服用している方であることが知られています。またピロリ菌が胃炎以外に胃癌まで発症させることもわかってきており、罹患率も高いことから昔井戸水を使ってたような中年以降の人には特に除菌を勧めています。ED治療薬の服用で引き起こされる胃炎は、薬剤性胃炎に分類されます。

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ED治療薬に伴う胃炎の頻度

ED治療薬であるバイアグラ、レビトラ、シアリスも頻度は極めて少ないですが薬剤性胃炎を起こされる方がいます。原因は胃粘膜の血流が増加し、胃腸障害が関与しているのではないかと言われています。

製薬会社の薬剤添付文章をもとに各ED治療薬の胃炎発生頻度を列挙します。

  • バイアグラ…0.1%未満
  • レビトラ…1.0~0.1%未満
  • シアリス…1.0~0.2%未満

単純な比較だとシアリスの胃炎発生頻度が高くはなっていますが、臨床試験の総数や副作用の判定基準が薬剤によって異なるため評価が難しいところです。少なくとも胃炎が高い頻度で生じる副作用ではない、ということは確かですので過剰な心配は不要です。ただし急性胃炎が進行して出血性胃潰瘍を患っている方は、バイアグラ・レビトラ・シアリスいずれの薬剤でも胃粘膜の血流を増加させたり、血小板凝集抑制作用を増強させたりすることで出血を悪化させてしまう可能性がありますので注意が必要です。

ED治療薬と胃薬の併用は可能です

胃炎の持病がある方はもちろん、NSAIDSなどの消炎鎮痛剤を使用される頻度が高い方、ストレスの多い方など胃炎を起こしやすいと考えられる方はED治療薬の服用の際に、ガスターなどの胃酸分泌抑制剤や胃粘膜保護剤を併用するとよいでしょう。

バイアグラ・レビトラ・シアリスいずれの薬剤も胃腸薬との併用は基本的に問題ありません。ただしヒスタミンH2受容体拮抗剤であるシメチジン(薬剤名:タガメット)はED治療薬の血中濃度を増加させる可能性がありますので、ED治療薬との併用を避けたほうが無難でしょう。ED治療薬に伴う胃炎は今まで胃炎を起こした既往がない方には起きる可能性がゼロではない、という程度のものですので必要以上の警戒は不要です。また胃炎の既往があり現在治療中の方は、内服している薬が注意を要する薬かどうかを確認し、黒色便や貧血等が起きないかを注意していただければと思います。

池袋ユナイトクリニックはガスターD20を取り扱っておりますのでバイアグラ・レビトラ・シアリスと胃薬の併用を希望される方は当院でご相談ください。(ガスター後発品の取り扱いもございます)

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