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お好み焼きソースと言えばやはり！オタフクソースですね。広島を代表する企業の、濃厚な風味と独特の粘りが持ち味のこのソースに関してのお話です。
オタフクソースは昭和27年、お多福造酢株式会社の広島市大芝町の工場にて、業務用の新製品「お好み焼用」ソースとして発売されました。最初は原材料に砂糖を使用していましたが、砂糖価格が高騰したため、デーツという干したナツメヤシの実を代替品として使用するようになりました。
その後砂糖がデーツより安くなった後も、デーツはソースの隠し味として使用されていました。かつてデーツの9割はイラク産のもの使用していましたが、イラクが湾岸戦争で経済封鎖された後は輸入元をイラン、パキスタン、オマーン、エジプトなどに切り替えて対応し、その後はソースを安定して供給できるよう、複数の産地からデーツを調達しているとのこと。
最近は海外での日本食ブームを受け、オタフクソースは海外売上を2024年9月期までに50億円に増やすという目標を掲げました。コロナ禍で業務用の苦戦は続いているようですが、反面家庭用は伸びており、全体としての業績も好調のようです。オタフクソースは今後もお好み焼き店や家庭の片隅で、存在をアピールし続けてくれることでしょう。
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