コラム

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2022.08.22

EDとは

EDとは何か?と聞かれてもいまいちピンとこない方が多いのではないでしょうか。EDは勃起不全(ぼっきふぜん)と呼ばれ「勃起機能の低下」を意味し、英語で「Erectile Dysfunction」ドイツ語では「Impotenz」(いんぽてんつ)と呼ばれることもあります。専門的には「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため、満足な性交が行えない状態」と定義されています。性行為時、勃起に時間を要したり、途中で萎えてしまう「中折れ」の状態になってしまう方は、いずれもEDの疑いがあります。男性であれば多くの人に起こり得る病気ですが、克服法がない疾患ではありません。専門医の診断を受け、適切な対策を講じることでEDは治療可能です。

EDの診断基準

現在40代の5人に1人、50代の2.5人に1人がED(勃起不全)に悩んでいると言われています。確かにEDは加齢とともに疾患率が上がる病気ですが、仕事や人間関係によるストレスなどが原因で若い方でもEDになる可能性は十分あります。「たまに勃起しないことがある」「性交時に勃起できるか不安になることがある」「勃起しても十分に硬くならない」など勃起に満足を感じられない場合もEDの治療対象となります。具体的な診断基準として米国において、自己診断型の「勃起の硬さスケール(EHS:Erection Hardness Score)」が開発されています。これは0~4の5つのスコアで判定が可能で、EDの簡易診断や治療の効果を評価するツールとして信頼性が高いことが示されています。2009年にはこの米国版EHSをもとに、日本語版EHSが開発されました。

勃起の硬さスケール(日本語版EHS)

・グレード0 陰茎は大きくならない。

・グレード1 陰茎は大きくなるが、硬くはない。

・グレード2 陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない。

・グレード3 陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない。

・グレード4 陰茎は完全に硬く、硬直している。

グレード0~2は明らかなEDで、治療が必要です。またグレード3以上でも性交時に支障がある場合は治療の対象となります。EHSの指標だけで自己判断するのではなく、少しでも不安があれば専門のクリニックで正確な診断をもとに治療を受けましょう。

EDの原因

EDの原因は大きく分けて『心因性ED』『器質性ED』『混合性ED』の3つに分類されます。『心因性ED』は「勃起をすること自体に身体的な障壁はないが、心理的な影響によって勃起不全が起こっている状態」を指します。比較的若い方に多く、仕事や対人関係によるストレス、夫婦関係などの問題、幼少期のトラウマなど、原因は人によって様々です。心因性EDの場合、1人で改善しようとさまざまな努力を行うものの、かえって性行為に対して焦りや緊張感が出てしまい失敗してしまうケースが多く、失敗の経験がさらに不安や劣等感につながってしまいます。そして「次もダメなのではないか」という予期不安から負のスパイラルに陥ってしまいます。

『器質性ED』とは「身体に何らかの原因があって物理的に勃起が阻害されてしまう状態」のことを指します。加齢や糖尿病、高血圧や高脂血症などの生活習慣病に起因する動脈硬化、前立腺肥大の手術による陰茎付近の神経や血管の損傷などの血管障害によるもの、ストレス・飲酒・喫煙による男性ホルモン(テストステロン)の減少など、内分泌機能の低下によるものが挙げられます。

『混合性ED』は、ここまで述べた勃起に必要な二つの要素が欠けてしまうことで起こります。勃起が正常に起こるためには、精神的な要素と器質的な要素の両方が正常でなければなりません。性的刺激の感受性を高める男性ホルモン(テストステロン)、脳や陰茎からの性的刺激を血管へ伝える神経や血液を供給する血管、供給された血液を含んで膨張する陰茎海綿体など、これらのいずれかが欠けてしまえば正常な勃起には至らず、EDを引き起こす原因となってしまいます。混合性EDの場合はまず、糖尿病、腎不全、泌尿器科的疾患、外傷や手術などにより血管や神経に損傷が及んだことで、器質的なEDとなった場合が多いです。その後、病気の症状やEDになってしまった不甲斐なさなどによる不安やストレスを感じるようになり、精神的な要因からもEDを引き起こしてしまいます。つまり混合性EDでは、正常な勃起を促すのに必要な精神的要素と器質的要素の両方が欠けることになります。

EDの治療法

心因性ED、器質性ED、混合性EDの全てにおいて、ED治療薬の服用による症状の改善効果が見込めます。現在世界で主に流通しているED治療薬はバイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)の3種類があります。心因性EDの場合、これらのED治療薬を服用することで、性行為に対しトラウマがあったり不安を感じていても「ED薬を服用しているから大丈夫」というように、精神面で気が楽になり自信の源にもなります。また実際にED薬の服用による血管拡張作用により勃起を促してくれる為、精神面での安心感と薬の効果による両面からのサポートが、EDの改善に繋がります。勿論パートナーに悩みを打ち明け、協力しあう事も大切です。もし逆の立場でパートナーにEDの症状がある場合は、精神面での安心感を与えるように努めましょう。

先ほども述べましたが、器質性EDの場合でもED薬の服用は非常に効果的です。それに加え、喫煙や飲酒など日頃の生活習慣を見直すのもよいでしょう。特に喫煙は男性ホルモン(テストステロン)の減少の原因となるほか、活性酸素を増やす原因にもなります。活性酸素が増加すると、血管が固くなる動脈硬化が加速し、陰茎への血流低下の原因になります。またタバコに含まれるニコチンにも末梢血管を収縮させる働きがあり、勃起に必要な血流を確保するという観点から考えると喫煙は控えるべきです。ただし、禁煙がストレスの原因となると本末転倒ですので、ご自身にあう範囲内での生活習慣の改善が望ましいと考えられます。高血圧症や高脂血症、糖尿病など動脈硬化の原因となる疾患をお持ちの方は、かかりつけの医師に相談し、基礎疾患の治療を行うことも大事になります。

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